ワイン
最近のワインの値上がりには呆れるばかり、仕入れ価格が去年の1.5倍というワインもめずらしくありません。幸いベヴィトリーチェには地下ワインセラーに長年溜め込んでいたワインが沢山あるので、かなりお安くお出しできるものもいろいろあります。何年か前のワインというのは案外仕入れにくくて、というのも輸入元は前の年のワインを売り切ってから次の年のワインを売り出すので、基本的には一番新しい年のワインしか買えないということになります。長期熟成タイプのワインなら年を経るに従って高額になっていくものですが、ここのところのワイン価格の高騰はその法則を破壊してしまいました。ベヴィトリーチェには新しい年のワインの仕入値より安い売値の熟成ワインがごろごろリストに載っていますので、じっくり選んでお楽しみください。
ワインリスト
ワインリストは何のためにあるのか?
普通はワインを決める為と思われるでしょうが、ソムリエにはそう考えていない人も多いのです。レストランで、同伴者にワインの値段をを聞かれないように「こんな感じで、何かお勧めはありますか?」と価格のところを指差す為に存在する、実際にワインを決めるのはソムリエに相談してもらわないと困るという考えです。ですから、極端なことを言えば数字だけの一覧表でも良い訳ですね。また、綺麗だけれど模様にしか見えないような花文字で書かれたリストやマニアックなワインばかりを並べたリスト、また一応地方別に分けてはあるものの、ただ数の多いことを自慢しているリスト、そんなリストが存在するのもお客様が勝手に選べないようにする為です。しかし、ベヴィトリーチェでは自分で選ぶ楽しみというのもあって良いのではないか、と考えています。また、そうすれば、今度来た時には、同じ造り手の違う葡萄品種を飲んでみようとか、同じ品種で地方を変えてみようとか、いろいろな楽しみ方が出来て、ワインの楽しみが何倍にも膨らみます。ですから、ベヴィトリーチェでは初めてのお客様でも選び易いように様々な工夫をこらしたワインリストをご用意しています。
1. まず、味わいで大別
最初に、白ワインはスッキリしたタイプとコクのあるタイプに。
赤ワインは軽いタイプ、ミディアムタイプ、しっかりしたタイ
プ、熟成したタイプに分けました。
2. 州別に分ける
次に、州ごとにまとめて北から順に並べました。
3. ワイン名は、カタカナとイタリア語を併記
それから造り手、年、ブドウ品種といった情報とその特徴
を短く解説しました。
ワインセラー
入り口をガラス
張りにしたワインセラー
VINO BIANCO
白ワイン
スッキリしたタイプ
カンパーニャーナ州
*ファランギーナ VILLA MATILDE (ファランギーナ)
古代品種ファランギーナで造ったバランスの良いワイン。
コクのあるタイプ
シチリア州
*プラネタ・シャルドネ'PLANETA CHARDONNAY PLANETA (シャルドネ)
濃厚な味わいと口中に広がるトースト香。
造り手 (ブドウ品種)
ヴェネト州
*ペアーニャ'92 PEAGNA PASSITO BIANCO BUSSOLA
(ガルガネーガ他、ヴェネトの土着品種数種)
シェリーのような香り、スッキリとした甘みと渋み。
時間がゆったりと流れて行く喜びを味わってください。
VINO DOLCE
軽いタイプ
トスカーナ州
*キャンティ CHIANTI (サンジョヴェーゼ、カナイオーロetc.)
ガッビアーノ GABBIANO
アニア、アリエッラ等の家族の名前をつけたスーパートスカーナで有名な
カンティーナ。一口飲んだら最後、いつまでも飲み続けていたい味わい。
ミディアムタイプ
ピエモンテ州
*バルベラ・ダルバ BARBERA D'ALBA (バルベラ)
サンドローネ'96 SANDRONE
バローロの造り手としてはあまりにも有名になったサンドローネですが、
さすがにバルベラやドルチェットを造らせても一流。
しっかりしたタイプ
トレンティーノ・アルト・アディジェ州
*リトラット・ロッソ RITRATTO ROSSOLAVIS(テロルデゴ70、ラグレイン30)
ブラックベリーからプラム、ココア、革まで感じさせる豊かな香り。
まろみのあるタンニンとかすかな苦味。
トスカーナ州
*テッリーネ TERRINE PANELETTA (サンジョヴェーゼ、カナイオーロ)
イタリアワインでは珍しいほど強かったタンニンも2年寝かして
ようやくまろやかに落ち着いてきました。
熟成したタイプ
ピエモンテ州
*バローロ BAROLO
(ネッビオーロ)
グロミス“チェレックイオ”'70 GROMIS“CEREQUIO”
VINO ROSSO 赤ワイン
デザートワイン
デザートワインのグラスワインリストも別にご用意してあります。
グラッパやアマーロetc.の食後酒も多数ご用意しております。
これから少しずつ紹介していけたら楽しいかと思っています。
リストから抜粋
イタリア版養命酒といった感じでしょうか。イタリアのバールで「アマーロ」と言って、怪訝な顔をされたことがありました。沢山の銘柄があるので、指定するのが普通なんですね。
左からラマゾッティRAMAZZOTTI(ミラノ)、モンテネグロMONTENEGRO(ボローニャ)、アヴェルナAVERNA(シチリア)。色も味わいも北から南へ行くに従って濃くなっていくようですが、飲み比べてみて下さい。
イタリア料理の食後酒といえばグラッパと皆さんおっしゃいますが、どのようなお酒かご存じない方も多いようです。ワインを造った後の葡萄の絞りかすを蒸留して造る蒸留酒で、ちょっと焼酎(乙類の)に近いでしょうか。普通はストレートで飲みますので、初めての方はかなり強いお酒のように思われますが、ほとんどはウイスキーと同じ42〜3度です。
左の写真はルーチェ LUCE。右がワイン、左がグラッパ。有名なワインの絞りかすで造ったグラッパは、同じ名前でラベルも同じようなものにすることが多いですね。ワインの造り手は、イタリアのフレスコバルディとアメリカのモンダヴィです。ファーストヴィンテージは第2のオーパスワンと言われて大変な話題でした。しかし、グラッパの造り手はJACOPO
POLI。よくあることですが、別のところがワイナリーから絞りかすを買って蒸留するというケースで、中でも一番有名なのがJACOPO
POLIです。ワイナリー自身で生産しているグラッパもありますが、結局どこかに委託して蒸留してもらっているので、そこにどれだけの意味があるのか不明です。
さて、味わいは、あくまでなめらか。気が付いたらグラスが空になっているといったところでしょうか。ありそうでない、グラッパとしては非常に稀有な味わいですね。
アマーロ AMARO
グラッパ GRAPPA
シチリア州
*パッシート・ディ・パンテレリア'97 PASSITO DI PANTELLERIA
DONNAFEGATA (ジビッポ)
シチリア南西のパンテレリア島のマスカットから造る
生産量の極めて少ないシチリア最高のデザートワイン。
アマレット AMARETTO
マカロンというお菓子、知ってますよね。子供の頃から好きだったんですが、イタリアではアマレットの香りが付いていて、名前もそのまんまアマレットといいます。何故なのか、ずっと不思議だったんですが、実はお菓子の方が先で、その香りに似ていることから、リキュールの名前になったという話を最近知りました(今ひとつ納得がいかないんだけど)。
幾つかのメーカーが造っているようですが、写真はディサローノ・アマレット DISARONNO AMARETTO。19世紀始めサローノ町で売り出した元祖アマレット。香りは杏の種の核から抽出したフレーバーが中心で、杏仁豆腐の香りですね。食後にストレートで楽しむ他にソーダで割って食前酒でもいいし、エスプレッソに入れるという手もあります。この前、店にアマレットが突然郵送されてきて、びっくりしました。なんでもコーヒーに入れるのが、ニューヨークのファッションモデルの間で大流行とかで??日本でも流行らそうというキャンペーンだったんですが、さすがS社が輸入元、太っ腹。アンケートに答えたらリキュールグラス12個も送ってきて、ますます太っ腹。でも、エスプレッソにグラッパやアマレットを入れるのはカフェ・コレットといって昔からあるんですけどね。ベヴィトリーチェではそれに砂糖とコニャックを足して、半立てのホイップクリームを浮かべ、カフェ・ドンナと名付けて常連のお客様にサービスしています。
お菓子のアマレット
カフェ・ドンナ
リキュールグラス12個
どんなワインリストなのか、ちょっと抜粋してみましょう。たまに、更新します。
(お店のワインリストには写真はありませんが)
もちろん、相談しながら決めたいというお客様は遠慮なく声を掛けてください。マダムはソムリエ、シェフはその一ランク上のシニア・ソムリエですから、安心してご相談頂けます。